今日は、6月から全国各地で上映が始まった映画、
「ミツバチの羽音と地球の回転」をピックアップしました。
こちらの作品は、2006年に発表され、話題を呼んだ映画、
「六か所村ラプソディー」を制作した、鎌仲ひとみ監督による新作ドキュメンタリー映画です。
これまで、エネルギー問題をテーマにした作品が多い鎌仲監督ですが、
今回の作品も、今後の日本のエネルギーの未来について改めて考えさせられるような、
ドキュメンタリー映画となっています。
舞台は、瀬戸内海にある、人口およそ500人の小さな島・祝島。
そこには現在、新たな原子力発電所が建設される計画があるのですが、
その計画と向き合う島の住民の思いや行動とともに、
北欧・スウェーデンで、持続可能エネルギーによる社会の実現に取り組む様子も、
作品の中に収められています。その二つのシーンの対比によって、
現在の日本におけるエネルギー問題の様子が、作品の中に浮かび上がってきます。
現在、島国・日本のエネルギー自給率は、世界の先進国の中で最も少ない4パーセント。
残りの96パーセントを海外に依存しているわけですが、
その自給率を上げるための「準国産エネルギー」として、
エネルギー密度も高く再利用もできる燃料「ウラン」を使用する、原子力を導入しています。
(原子力導入時のエネルギー自給率はおよそ18パーセント)
石油とは違って、化石燃料を燃やさない為、
地球温暖化の原因となるCO2排出の心配もなく、
資源依存の少ないエネルギーとされています。
ただ、リスクが全く無いわけではありません。
工場からは、放射性廃棄物が排出する可能性もあり、
その事が近隣の環境に影響を与えるのでは、と心配視する声もあります。
そこでこの映画、「ミツバチの羽音と地球の回転」で、テーマとされるのが、
「持続可能な社会の実現」。
映画では、自然エネルギーだけで地域のエネルギーをまかなう事に成功した、
スウェーデンのオーバートーネオという
小さな村のエピソードがクローズアップされています。
この村の成功例を追う様に、スウェーデンでは今、持続可能な未来へ向けて、
日々、自然エネルギーへのシフトを続けています。
アメリカではオバマ政権が、リスクを伴うエネルギーから、安全で持続可能な
自然エネルギーへのシフトをしようと示しています。
消費者側が、自分が使用する電気エネルギーを
どこから得るかを選ぶシステムもあります。
一方、日本や中国、韓国などではまだ、その様なシステムが無いのが現状。
まずは私たちが日々使用しているエネルギー資源について深く知り、
さらにはそれらを自分が自由に選択できる時代が始まると、
日本は次のステップへ進めることができるかも知れません。
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